ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。
山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの1種。ねこやなぎの花言葉は、「自由」。
北海道〜九州までの河川の水辺で見られ、早春に川辺で穂の出る姿はふわふわの綿毛のようでかわいい。
他のヤナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物ともみなされている。
暖かく湿潤な環境を好む。他のヤナギ類よりも水際に生育し、株元は水に浸かるところに育つ。
根元からも枝を出し、水に浸ったところからは根を下ろして株が増える。
葉は細い楕円形でつやがない。初夏には綿毛につつまれた種子を飛ばす。
花期は3〜4月。雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。花の高さは3mほど。
銀白色の毛で目立つ花穂が特徴的であり、「ネコヤナギ」の和名はこれをネコの尾に見立てたことによる。
花穂は生け花にもよく用いられる。
ネコヤナギの樹液はカブトムシやクワガタムシ、カナブン、スズメバチの好物である。