樹齢1000年を超える木と言えば屋久島の縄文杉を思い浮かべる方は多いと思いますが、この度、国内に数本しか存在しないと言われる樹齢1000年を超える貴重な大欅を初公開!
コロナ禍で閉塞した気分を悠久の時が織りなす複雑かつ不思議な杢目で癒やしてみてください。
ちなみに今回の初公開された大欅は国宝正倉院宝物の中にある『赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし)』に使用されている欅に匹敵する物です。
『赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし)』とは国家珍宝帳記載の献納宝物で天武天皇から持統天皇・文武天武天皇・元正天皇・聖武天皇・幸謙天皇の歴代天皇に伝領されたという由緒正しい品で日本で一番古い家具だとされています。
『赤漆』は蘇芳(すおう:マメ科ジャケツイバラ亜科の小高木。インド、マレー諸島原産の植物)で染め透漆をかけて赤漆仕上げにしていること。
『文欟木』とは木目の美しい欅材のこと。
『厨子』とは仏壇の原点でもあり、大切なものを納める箱のことです。
『赤漆文欟木御厨子』は国宝なので簡単に見ることはできませんが、国宝に使われてる欅と同等の欅ならば当館でご覧になれます。
この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。